とっても優秀な"健康食材"北海道産ホタテ貝
ホタテを食べることで症状が改善される?
海底を移動するときに殻を開く姿が船の帆に見えることから「帆立貝」と名付けられたホタテ。主な産地は北海道などの厳寒地の海です。雄大な冷えた海で育ったホタテはとても大きく太い貝柱をもち、その貝柱には様々な栄養素が豊富に含まれていることから、最近ではとても優秀な"健康食材"とも言われているほどです。そんな栄養豊富なホタテ貝は、東洋医学でもよく使われる食材です。
食材にはそれぞれ体を温める性質や冷やす性質があるようで、東洋医学ではそれぞれの性質に応じて食材を4つの性質に分類する「四性」という考え方があるそうです。体が冷えた症状には温性・熱性の食べ物を、反対に体が熱っぽい症状には寒性・涼性の食べ物を使って症状の改善を行います。ちなみにどちらの性質でもないものを「平性」と言うそうです。
ホタテ貝は「平性」の性質をもつため、様々な地質の人に合う食材と言われています。さらに体を潤す機能があり胃腸にもやさしい食材と言われています。喉の渇きをおさめて内臓機能を改善できたり、消化不良を解消して尿の出をよくすると言われています。
この他にも・・・
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・低血圧に
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乾燥貝柱を水でもどしてほぐし、漢方薬の党参とともに煮込み、塩で味を整えたスープを常食する。
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・視力の回復に
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乾燥貝柱を水でもどしてセロリの葉と弱火で煎じて、塩コショウで味を整えたスープを常食する。
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・精力減退に
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乾燥貝柱を水でもどして鶏肉といっしょに煮込みます。塩などで味を整えたスープを常食する。こうした使われ方もされています。ホタテの栄養は様々なところで役に立つということで、ご飯のおかずだけでなく、こうした体質改善や体調管理にも数多く利用されているのです。
ホタテの栄養素|タウリンたっぷり!
生活習慣病の予防にピッタリ
もうご存知の方も多いと思いますが、ホタテにはタウリンが豊富に含まれています。
タウリンの効能は皆様知っていますか?ホタテの栄養 タウリンの主な効能としては。
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・コレステロールの抑制効果
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タウリンにはコレステロールを抑制する働きがあります。そのため動脈硬化の防止にとても役立ちます。
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・交感神経を抑制
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自律神経は交感神経と副交感神経のバランスから成り立っています。しかしこのバランスが崩れると体が様々な不調をきたすのです。タウリンはこのうちの交感神経が過剰に興奮することを抑制し、副交感神経とのバランスを保つ手助けをしています。
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・脂肪肝の改善
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肝臓内に蓄積された中性脂肪をとり除き、排出するのに必要な胆汁や胆汁酸の分泌を活発にする効果があります。
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・肝臓の機能を強化
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アルコール分解速度を速め、弱った肝機能を再生し、肝臓の解毒機能を強化します。そのため二日酔いの症状を緩和することにも効果があります。
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・眼精疲労の回復
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日常的にパソコンやスマートフォンなどを使用して目を酷使している現代人にとって、ぜひ積極的に取り入れてほしい栄養素のひとつでもあります。タウリンには眼精疲労の回復や視力低下の防止効果があるといわれています。さらに小児の視神経の発達にも必要な栄養です。
これだけ様々な効能をもったタウリンの含有量がホタテはトップクラスなのです。
ちなみにですが、ホタテの貝柱100gで換算すると、769mg~1006mgという豊富な量のタウリンが含まれています。これはホタテ以外のタウリンを多く含むといわれている魚貝類の中でも断トツのトップクラスです。
成人の一日のタウリン必要摂取量は520mgとされていますので、ホタテ1個で十分に補うことができます。むしろホタテ1個でも多いくらいです。
しかしタウリンという栄養素は、必要なときに必要な場所で作用し、必要でないときには体外に排出されるという性質があるので、過剰に摂取しても副作用がなく問題はありません。
豊富なアミノ酸 美容の味方!
ホタテにはタウリンの他にも様々なアミノ酸が含まれています。グルタミン酸やイノシン酸、アスパラギン酸、アラニン、グリシン、コハク酸など、これらのアミノ酸はホタテ特有の旨味を生み出しているだけでなく、体にとってとても大切な栄養素でもあります。特に美容に関する、アンチエイジングや美肌など女性に嬉しい効能が多く含まれているので、積極的に摂りたい栄養素です。
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・グルタミン酸
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旨味成分のひとつです。体内のアンモニアを解毒することによって疲労回復や免疫力の向上、老化防止などの効果があります。また神経伝達物質としての役割をもち、脳の機能を活性化するため、認知症の予防にも役立つとされています。他にも美肌効果や血圧降下、脂肪燃焼などの効果も認められています。
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・イノシン酸
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旨味成分のひとつ。細胞の生成に必要な栄養素です。イノシン酸が不足すると新しい細胞が生成されなくなるので老化が早まります。
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・アスパラギン酸
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体内の不要物を排出し、慢性疲労や不眠の改善にも効果があるとされています。
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・アラニン
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肝臓の機能を助ける働きがあります。二日酔いの解消などに有効と言われています。また脂肪を分解する働きを持つ分解酵素であるリパーゼの旗r買いを活性化させるため、脂肪減少効果も期待できます。
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・グリシン
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肌のツヤやハリを保つ働きや、筋肉を要する働きがあります。アンチエイジングにとって大切な栄養素です。
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・コハク酸
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旨味成分のひとつで、ガン細胞の増殖を抑制する働きがあるとされています。また肌を引き締める効果もあるので美容にも嬉しい栄養素です。
これだけ様々な効能をもったタウリンの含有量がホタテはトップクラスなのです。
ちなみにですが、ホタテの貝柱100gで換算すると、769mg~1006mgという豊富な量のタウリンが含まれています。これはホタテ以外のタウリンを多く含むといわれている魚貝類の中でも断トツのトップクラスです。
成人の一日のタウリン必要摂取量は520mgとされていますので、ホタテ1個で十分に補うことができます。むしろホタテ1個でも多いくらいです。
しかしタウリンという栄養素は、必要なときに必要な場所で作用し、必要でないときには体外に排出されるという性質があるので、過剰に摂取しても副作用がなく問題はありません。