北海道 毛ガニ シーズン

数あるカニの種類の中でも身やカニミソの味が最高の北海道産毛ガニ。北海道産毛ガニを食べるならば、やはり旬のシーズンに購入したいですよね。今回は、北海道産毛ガニが漁獲されるシーズンや美味しい季節についてお話します。ぜひ参考にして、ご家庭で最高の北海道産毛ガニを召し上がってください！

どうしても北海道で獲れるというイメージがあるカニ類。毛ガニだけではなく、ズワイガニやタラバガニも北海道の海の幸という印象が強いのではないでしょうか。実は、どのカニも外国や北海道以外でも漁獲される種類なのです。しかし、北海道のイメージが強いのはなぜでしょうか？今回は毛ガニに絞ってお話します。

毛ガニの漁場はオホーツク海、噴火湾、釧路から根室の沿岸、日高沖（えりも）など北海道では様々な場所で水揚げされています。北海道以外では、岩手や宮城などの東北沿岸や、石川県の能登半島沖でも毛ガニが獲れるのです。　しかし、北海道産毛ガニの漁獲量がダントツに多いことから、口にする毛ガニの多くは北海道産になるというわけなのです。これが、カニ＝北海道！という印象につながっているのですね。

北海道産毛ガニを食べるシーズンと言ったらいつでしょうか？毛ガニはそれほど安価な魚介類ではないことから、頻繁に食べる食材ではなく、特別な集まりや節目に食べることが多いかと思います。冬に鍋料理にしたり、大晦日やお正月にごちそうの中に取り入れてワイワイ食べるなど、寒いシーズンに口にすることが多いと思うのですが、実は北海道産毛ガニの漁期は冬だけではありません。ほぼ一年中、どこかで水揚げされているのです。

冬の北海道のイメージが強い毛ガニですが、冬が漁期となっているのは東北とえりも地方。春はオホーツク海側、夏は噴火（内浦）湾、釧路から根室にかけては秋が漁期となっています。

毛ガニは年中どこかで獲られているということがお分かりになったかと思いますが、改めて北海道産毛ガニの「旬」と言えるシーズンはいつなのかが気になりますよね。旬とは、ある食材が新鮮で美味しく食べられる時期のことを言い表します。「出盛り期」とも呼ばれており、食材が1年を通して一番マーケットに出回る時期のことでもあります。

毛ガニは先ほどお伝えした通り、年中どこかしらで獲られていることから旬がはっきりとはしていないのですが、強いて言うなら漁期シーズンの港で漁獲されている毛ガニがその時期一番おいしいと思っていただいて良いです。つまり、冬はえりも地方、春はオホーツク海、夏は噴火湾、秋は釧路から根室が北海道産毛ガニの旬のシーズンです。

それぞれの港の旬のシーズンが分かっても、目の前にあるカニやネットショップで売られているカニがいつ・どこで漁獲されたカニかわからないこともありますよね。最近では、旬の時期以外にも美味しい毛ガニが食べられるように、ゆで毛ガニや活毛ガニを冷凍加工・販売しているお店が多いです。旬のシーズン以外の毛ガニを食べることを想像すると、味の面で心配になると思います。しかし、冷凍技術の発達によって、鮮度そのままに美味しいカニを食卓まで凍ったまま届けることができるようになっているのです。

このように、通年どこかかしらの漁期の港で獲れた毛ガニは、産地以外の地方でも美味しく召し上がれるように、活けやボイルで冷凍されて流通し、安心してシーズンを問わず美味しい毛ガニが食べられるようになっているのです。

よく耳にする「大きい食べ物は大味だ」という言葉。この言葉には根拠がないのですが、何かと使われることが多いですよね。「小さいものでもおいしければ満足して食べられる」という奥ゆかしさが表れた言葉だと思います。 毛ガニの場合、他のタラバガニやズワイガニと比べると体も足も小さく食べられる部分が少ないです。つまり、できるだけ大きい毛ガニのほうが食べる部分が多くお得です。

また、見た目だけではなく身の詰まり具合も肝心です。持ってみて、重いと感じて甲羅が硬いものがカニミソも身もしっかり詰まっているカニです。実際、市場でも重くて大きな毛ガニが美味しいとみなされているので、重さや大きさによって値段が違います。