たらこ 相場
たらこを買う時について
たらこ 相場
たらこが大好きな方、多いと思います。おにぎりやパスタなど、食べ方も色々です。そして、たらこのお値段も本当に様々で、たらこの相場はどうなっているのだろうと不思議に思います。こんなに高いものを買う人がいるのか？と思うものから、逆にこんなに安くて大丈夫なのかな、ものすごい色をしているけど、変な添加物でも入っているのではないかと不安になるものまであります。
たらこの相場には何が関係してくるのでしょうか。 たらこがどのように作られているかを知ることで、相場を理解でき、安心し納得した上で買い求めることができるといいなと思い、少し調べてみました。
たらこ 相場
たらことは？
日本で流通している「たらこ」のほとんどは、スケトウダラの卵巣を塩漬けにしたものです。スーパーで見かけるタラの切り身は「マダラ」と言われ、たらこに使われるスケトウダラとは別の魚になります。国内産スケトウダラの旬は12月～2月ですが、冷凍技術の進歩により、相場が安定し、1年を通して手に入れることができるようになりました。
国内産の原料は年々減少し相場が上がっています。現在、スーパーなどで見かけるたらこのほとんどはアラスカやロシア産で、船上で採卵し、急速冷凍された原料が輸入されています。年間を通して、相場は安定していますが、スケトウダラの漁獲量が減ってきていることもあり、相場は上昇気味なのが現状です。このスケトウダラの卵巣を塩漬けしたり、調味液に漬けたりしたものが、「たらこ」として私たちの食卓に上るわけです。
大きく分けて3種類
現在、私たちが目にするたらこは3つに大別されます。
生たらこ
字のまま、生のたらこで「スケコ」とも呼ばれます。見たことがない方も多いとは思いますが、タラが鍋などに使われる季節になると、運がよければ鮮魚売り場で見つけることができます。大量に出回るわけではないので、相場はだいたい一定に感じます。また、マダラのたらこもあります。これは「マコ」とも呼ばれ、スケコに比べると大きく、表面も黒くまだら模様になっていて、少しグロテスクな見た目をしています。生たらことしては、こちらの方が多く見かけかもしれません。どちらも、海水程度の塩水につけて血抜きした後、生姜やシラタキなどと一緒に煮て食べるとおいしいです。
たらこ
生たらこを塩漬けにしたものです。塩漬けにする際、塩だけでなく、調味液や着色料も一緒に漬け込むこともあります。どのたらこを見ても色が均一なのは、着色してあったり、無着色とあるものでも、場合によっては脱色や発色処理されているものもあります。この製品の作り方により、相場が変わってきます。手間ひまかければ相場は上がります。
辛子明太子
基本的にはたらこと同じですが、唐辛子を使い、たらこを辛く味付けしたものです。たらこと同様、相場には業者の作り方が関係してきます。
たらこ 相場
何を基準にたらこを選べばいいのか？
たらこは基本的に生ものですから、原料の鮮度と工場での衛生管理が大事になってきます。原材料のスケトウダラの卵巣は国産だと主に北海道、輸入ものだとロシアやアラスカになります。また、卵巣の成熟度によっても相場が異なり、相場が異なるということは、それだけ食感に違いが出て、味に影響を与えることになるのです。どこで獲れた、どういう状態の材料を使うのかは、それぞれの加工業者が何にこだわりを持って作るかということと非常に密接な関わりがあります。選んだ原料に、味の決め手となる調味液に漬け込むわけですから、この調味液にもこだわりが出てきます。 最近はインターネットでお取り寄せが簡単にできるようになり、それぞれの加工業者がこだわりをアピールしていますので、見比べて選べるようになってきました。原材料であるスケトウダラの産地、漬け込み調味料に使われている材料を目安に選ぶといいと思います。 加工地がどこかということも大切です。日本では、北海道と福岡が有名ですが、スーパーなどで激安として売られている相場のものは、中国で加工されたものもあります。
たらこ 相場
たらこの相場
いざ注文しようとすると、どれにしようか迷う言葉が出てきます。それぞれ相場がちがってきます。
- 贈答用
- 立派な化粧箱に宝石のように並べられたもの。形が揃っていて、見た目もとてもきれいです。
- 家庭用
- 贈答用ほど形が揃っていませんが、傷はありません。
- 切れ子
- 製造過程で傷がついて、形が崩れてしまったところがあるもの。
- バラ子
- 形にならない規格外でバラバラになっている状態のもの。
- 業務用
- レストランなどに卸されるもの。
当然のことながら相場としては、贈答用が一番高いです。次に家庭用となり、切れ子、バラ子と価格が下がってきます。贈答用の価格が加工業者によってかなり差があるため、いくらが目安とはいえませんが、家庭用が2～3割、切れ子が3～5割、バラ子が4～6割ほど贈答用に比べて低価格な相場になっているようです。ただ、贈答用と全く同じ品質で作っているものと、別のものがありますので、一概に相場を比較できないのが現状です。
したがって、選ぶときには
- スケトウダラの獲れた場所
- 国内、アラスカ、ロシア
- 加工業者
- それぞれの業者のこだわり、味を左右する調味液など
- 用途別
- 贈答用、家庭用、切れ子、バラ子
この3つを組み合わせて選ぶことになってきます。
たらこ 相場
たらことコレステロール
余談ですが、たらこの相場も気になりますが、たらこは好きだけど、コレステロールが高いと気にしている方は多いのではないでしょうか。ところが、コレステロールは食事制限の必要がなくなりました。少し前まではコレステロールが悪者にされていて、健康診断などで数値が高いと言われたことがある方もいらっしゃると思います。ですが、現在は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」のコレステロールの目安基準がなくなりました。食事から摂取するコレステロールと血液中のコレステロール値はほとんど関係がないことがわかってきたからです。それどころか、たらこに多量に含まれるナイアシンという成分は、コレステロールを下げる働きがあることが知られるようになってきました。 ですから、たらこはコレステロールを気にすることなく、安心して食べることのできる食材なのです。ただし、塩分は多いので、食べすぎには注意が必要です。
以上、たらこを買う時に知っておきたいことでした。
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